『自分の事を誇ること。自慢。手味噌。「―を上げる」「―を並べる」』と広辞苑にはあります。かつてはそれぞれの家庭でそれぞれの味噌を作っていたのでしょうね、自慢しあいながら。残念ながら自分の親が味噌を作っていた記憶はありません。
昨年の晩冬、地球的課題の実験村で味噌造りの集まりがありました。材料は米麹と塩、それと自分たちで栽培・収穫した畑の大豆。大豆を何時間も炊いて柔らかくして、米麹と塩を一緒にしてミンチにします。あらためて味噌は大豆からと知りました。
そして、家に持ち帰ってからホーローか瀬戸物の器にいれて、重石に封をして秋まで寝かせろとのこと。熟成させるのですね。すぐ食せるのかと味噌を買い控えていた私は、ほとほと物知らずですよね。
ようやく昨秋、味噌を食しました。まずは味噌汁。ところが舌になじみません。親から授かった味が舌に染み付いるのでしょう。麹の所為なのでしょうか。それに麹のつぶつぶが混ざっているのが苦手。そんな話を味噌屋さんでしたら、「漉すか、摺るといいよ」とのアドバイス。漉して味噌汁にしら、舌にあいました! さらにすり鉢で摺ったら、うまいこと! そう言やコマーシャルでお寺の子坊主が味噌を摺っているアニメがありましたよね、マルコメ味噌。
手前味噌、一朝一夕ではいかないから、自慢できるんでしょうかね。今年も実験村の味噌造りに行ってきました。台所に寝かせてあります。秋が楽しみ。それまでは昨年造った味噌を漉したり摺ったり・・・おいしいよ。
地球的課題の実験村 → http://members2.jcom.home.ne.jp/jikken-mura/
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