親の実家は漁師で、海苔をやっています。海で養殖して、仕上げの乾燥は機械でやっています。何年か前、実家を訪れたときに、跡継ぎの従兄弟に「天日干しの海苔」を作ってくれと頼みましたが、答えはノー!
一、手間が大変だ。 実家に預けられたガキのころを思い出すと、海苔の仕上げは手間のかかる作業でした。ガキの私らも手伝わされましたから。
二、検査に引っかかるかもしれないから、売れない。 天日干しで付着する大気中の化学物質の検査だそうです。ガキの頃は空気はきれいだっただろうし、検査もなかった。
同じ海苔でも天日干しのほうが断然美味しい! 私の分だけ少し作ってくれ、汚染物質も覚悟の上だ。と頼みましたが、一の理由でノーでした。
今日の新聞(金融機関で待っているときに目をとおした)に「手延べそうめん 軒先乾燥を自粛」の記事。天日干して放射能が付着するのを怖れた業者の話題(日経新聞)。福島から何百キロも離れた関西の出来事です。記事の中で学者は「安全だ。政府がハッキリした基準値を示さないから(風評被害)だ」との賜っていましたが、政府の示す基準値って世界基準(グローバル・スタンダード)からすりゃとってもあまくありません?
放射能もそうだけど、化学物質のほうも大丈夫? 日本のまわりの大気はとっくに汚れているんですね。親の実家の海苔の天日干しはすっと前からノーなんですから。
------------------------------------------------- このページは当社ソフト「四方山」で作成(No.7参照)
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