ゴールデンウィークに「すみだオペラ」のリハーサルを見物してきました。演目はビゼー作のカルメン。どうやってリハーサルに潜りこんだのかって? 当社は「すみだオペラ」のスポンサーなんです。「すみだオペラ」からリハーサルを見物しませんかと声を掛けられていたのです。スポンサー!? ビックリしないでくださいな、もう何年ごしのスポンサーです。というのも「すみだオペラ」の理事長の御仁が私の従兄弟なのです、年上の。その縁なんです。
小学校での音楽の成績はとりわけ悪く、高校は音楽が必須という悲運にみまわれた私は、クラシック音楽は今でも苦手、クラシックというだけでちゃんと聴こえないんですね。ビートルズは大好きなんですが。パンフレットにカルメンの初演は1875年とありました。明治なら8年、汽笛一声から3年後、西郷さん自刃の2年前。そんなにクラシックな音楽じゃないんですねぇ。ビートルズ日本公演の90年前。
オペラは歌劇です。舞台下にオーケストラが控えています。エノケンの浅草オペラや無声映画の楽団とは比べものになりません(よく知りませんが)、本格のクラシックのオーケストラです。シンバルからハーブまですごい迫力です。舞台上のソプラノやらバリトンやら歌手の歌声も弩迫力。なのですが、歌手たちの演技というか所作がとても物足りなく感じてしまいました。全身を震わす歌声で満身の演技、てなわけにはいかないのでしょう。ふと、歌舞伎はどうなのかと思ったのですが…。
従兄弟への義理だてで、ちょいと見物してさっさと帰っちまおうという魂胆でしたが、おなじみのカルメンの序曲の演奏ではじまり、全4幕の3時間余、最後まで見物、楽しみました。
来年は4月29・30日に曳舟文化センターで公演です。リハーサルなら正装不要、普段着で見物できますよ。楽団員の方々もラフな格好でした。スポンサーになってリハーサルを見物しよう!
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