仲間10人で群馬県の「八ッ場ダム関連工事見学会」に行ってきました。ダムの位置は利根川水系の吾妻川の中腹。上流はかの草津温泉。
周辺工事は8割がた終っているそうで、まだ工事中の橋もありますが、ニュース画像でさんざん流された十字架のような橋脚だけだった橋も完成していました
付替えの国道は開通していて、大きくて長いトンネルでした。鉄道もトンネルと橋はでき上がっているそうです。水没する地域の代替地開発もすすみ、学校や神社や寺院なども移転しています。宿泊した川原湯温泉の宿も、来年には代替地へ移転するとか。
貯水しても河原湯温泉の泉源は確保できるそうですが、貯水すれば地下水脈も上昇するので泉源に影響しないのか? 説明の人に聞きわすれた…
昭和27年(1952年)の計画発表から60年。すったもんだのあげく、周辺工事はすすめるが、ダムは未定というのが現状。ダム本体の工事は入札もしていないとか。
カスリン台風まで持ち出して、治水だ利水だと説明されますが、ただただ工事をしたいがための言い訳にしか聞こえません。
このまま周辺工事だけにしてダム本体は作らずに、人類の反省として「世界遺産」に申請したらいかがでしょう。申請中の富岡製糸場より説得力がありますよ。
写真:完成している2号橋 下からの眺め 橋を渡る 橋からの眺め
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