地元異業種交流グループ「H1すみだ」は恒例の“煎り落花生”の共同購入をしました。きっかけは10年ほど前に交流した「地球的課題の実験村」のお百姓が本場ものを本物づくりした作物を旬のときにいただいて楽しもうということです。
もう10年も続いていますが、今年はようすがちがいました。そう、東京電力福島原発の放射能です。こんな報告を添付しました。
---------------------------------------------------- H1すみだ会員各位 2011年12月20日 落花生分科会
落花生の放射性物質について
成田の「地球的課題の実験村」のお百姓たちには、本場物で本物作りの煎り落花生をお願いしました。ですから有機栽培で、「無農薬・無化学肥料」あるいは「2年以上農薬不使用の畑で栽培期間中農薬不使用」と、食の安全・安心を目指したものです。
しかしながら、東京電力が福島第一原子力発電所の事故でまきちらした放射性物質は、容赦なく畑と作物に降りかかりました。「収束」したという今でもまだまき散らしています。ご存知のように、放射性物質は土や水から農作物の組織の中に取込まれます。洗って取れるものではありません。したがって、放射性物質も一緒に食べなければならない羽目におちいっているのが、こんにちの日本の食糧事情です。
今回の煎り落花生は、お百姓たちが検査機関に持ち込んで放射線量の自主検査をしてもらい、その結果の報告書も送られてきましたので、お知らせします。
自家消費向け ヨウ素131 0あるいは0.8未満 セシウム134 1.5 セシウム137 0.9
贈答向け ヨウ素131 0あるいは4未満 セシウム134 0あるいは5未満 セシウム137 0あるいは6未満
単位 ベクレル/kg
報告書には検査機器の測定限界未満だと「検出せず」とか「不検出」と書かれていました。ということは、全くゼロもしくはほぼ限界値かもしれないので、上記の表現にしてみました。
ベクレルは1秒間に核分裂する回数、つまり放射線を出す回数です。何ベクレル以下なら安全という数値は残念ながらありません。少ないにこしたことはないのです。以下を参考にしてみてください。インターネットで調べたものです。
野菜の基準値 ベクレル/kg 事故後の暫定基準値 セシウム137 500 〃 ヨウ素131 2000 事故前の日本の輸入品の規制値 370 アメリカ 170 ウクライナ セシウム137 40 (チェルノブイリの国) ベラルーシ 100 (ウクライナの隣国)
以上 ---------------------------------------------------- H1すみだ http://members2.jcom.home.ne.jp/yamasoft/h1/
|