我らかわら版
ぶらぶらと「愛・地球博」




No.1 - 2005.02.09


落花生日誌


 一昨年(03年)の夏、地元の異業種交流グループ「H1すみだ」の環境分科会で、メンバーの一人が
『テレビの園芸番組でやってたけど、落花生って鉢植えできるんだって。手に入らないかな。』
との意見が出ました。早速、生産者である石井さんに問い合わせたら
『今頃抜いたら枯れちゃうよ。来春、種をあげるからそれを植えたら。』
という事になって、昨年(04年)5月の環境分科会で種をメンバーに配りました。

 当社は駐車場つきの事務所を借りているのですが、自動車はありません。駐車場は自転車と植木置き場になっています。
 配られた種は4粒、5月の終わりに植木鉢とプランタに2粒づつ種を埋めました。6月に芽が出て、7月に小さな黄色い花がついて、花の先からハリが延びて土に刺さっていきました。猛暑の8月は毎日水を遣って、9月にはハリをうける鉢(ペットボトル)を足しました。

 10月には花は咲かなくなったし、枯れる様子もありません。根元の葉に黒い斑点が出てきたら収穫時と聞き、10月22日にプランタのを採りました。その晩、すぐに茹でて酒の肴です。会社のお向いさんも加わってちょっとした収穫祭。いやいや、できるもんですね〜。

 それから10日後に採った鉢植えのほうは乾かしておきました。これを生産者の石井さんや柳川さんに見せたところ、『これだけ落花がつけば立派なもんだよ。鉢植えでこんなに採れるものか。』と驚きの声。来年の種にすることにしました。

 そうそう、異業種交流グループ「H1すみだ」では、毎年初冬に「煎り落花生」を販売しています。春にメンバーからアンケートをとって、生産者に作付けから注文しています。今年で3年目になりました。
 儲けなしで販売しているのに、中国産に比べるとざっと3倍の値段になります。が、
「これを食べるとだめね。他のが食べられなくなっちゃう」
「困るね、これを食い始めると、仕事に手がつけられなくなっちゃうんだよ」
「あそこの蕎麦屋はソバには凝ってるが、つまみもこれぐらい凝ってくれないかな」
などなど、以上は『美味しい!』の下町風な表現です。

 そして、「社員も近所の人も待っているんだよ」
3年目にもなると、待っている人達がいる、やった甲斐があります。

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★成田の畑で作った落花生「千葉半立ち」は世界の落花生の中で一番香り・風味ともに優れた品種です。

★肥料は薪ストーブの草木灰のみ、農薬も一切使いません。落花生には有機栽培30年の畑の土は肥沃すぎるのです。

★5月に種をまき、猛暑の夏をしのぎ、10月に掘り取り、畑に積んで乾燥させ、脱粒しました。

★畑の作物の中でも、一段と精力を注ぎ込み育て上げた一品です。どうぞ御賞味下さい。

生産・製造者 石井 恒司
千葉県成田市東峰109
TEL・FAX0476−32−9980

H1すみだ・環境分科会のテーマのひとつは『食』。バブルとともに忘れてしまったものを思い出そうという落花生です。今年も「地球的課題の実験村」のお百姓さんに、本場ものを、本物作り、でお願いしました。
墨田区異業種交流グループ H1すみだ 環境分科会
担当:山下 茂 03−3613−5785





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