サイバーほにゃらら ところで、サイバーってなんだ? 調べてみると接頭辞でした。サイバー・攻撃とかサイバー・テロのように使うようで、語源は50年以上前に提唱された学問の一分野。新聞記事の言うサイバーは、インターネットを使ったという意味です。 攻撃とは狙ったコンピュータからデータを盗んだり、コンピュータを動かなくさせる、あるいは、パスワードを盗んで本人になりすましてコンピュータを遠隔操作するなどなどのことです。その手口は、メールなどでプログラム入りファイルを送りつけるというものです。ファイルを開くとプログラムが動いて攻撃を始めます。 ウィルスと同じ? そうです。あなたに「金払え!」と請求してくるウィルスは、あなたを狙ったものですが、サイバー攻撃はその先のコンピュータを狙います。あなたのパソコンを踏み台にして狙ったコンピュータにプログラム入りのファイルを送りつけるのです。手の込んだ手口ですが、攻撃側の身元を隠せます。狙う相手が政府や軍隊や大企業などなら、なおさら隠すでしょう。 ですから、踏み台プログラムはあなたに気付かれてはなりません。請求ウィルスとは違って、たぶんあなたのパソコンには何の危害も加えないでしょう。 狙う相手にメールを送るだけの踏み台もあります。単純なようですが、ある日時になると何千何万とメールを送信するのです。あなたの他にも何千何万のパソコンが踏み台になっていたら、ある日時に一斉に何億・何十億ものメールが狙った相手に届きます。相手はあまりの量に対処しきれません。炎上というやつですね、コンピュータ・システムの反応が遅くなり、業務に影響が出るでしょう。悪くすればコンピュータはダウン、システム停止なんてパニックになります。 新聞記事は街頭の監視カメラを踏み台にしている例があると言っています。インターネットにつなげて画像を警備のコンピュータに送っていたのですね。監視カメラに付属する小さなパソコンに踏み台のファイルを送りつける… 結構な手口ですね。 インターネットにつながっている機器は、どれも踏み台になりえます。24時間つけっぱなしで、ほとんど誰も操作しない職場のサーバー機は踏み台の狙い目ですかね。ネットで課金計算しているプリンタは大丈夫かしら。回線への接続機器のモデムやルータは? 家庭ではネット配信を受信できるテレビ・ビデオ、スマホで外出先から操作できるエアコンやお風呂、レシピを探せる電子レンジ、… そしてスマホ自体!… どの機器のメーカーさんも防御(セキュリティー)を施しているとは思いますが、攻撃と防御、どこまでも鼬(いたち)ごっこでしょう… またもや会社のネット用パソコンの動きが鈍い! すわ、サイバー攻撃か!! いやいやわが社のパソコンが仮に踏み台にされることがあっても、サイバー攻撃の標的になるはずがありません。反応の鈍ったパソコンをイライラしつつ調べると、なんとウィンドウズのアップデート! 更新データの有無をインターネットで交信して調べているのです。防御の強化が目的でしょうが、まるでサイバー攻撃されているような状態が数十分もつづきました。 ありゃ、こんどはウィンドウズ・テンのアップデート? お断りしたいのですが、受けつけません。メッセージを消しても、パソコンを立ち上げるたびに出てきます。実にしつこい。これはマイクロソフトからのサイバー攻撃でしょうか? だとしたら545億件じゃ少ないか。
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