ケンサクって誰? ITでの検索というのは、条件にあったものをリストアップして、それを順に眺めて目的のものを探し当てます。商品CMなら[◎×△]と入力して【検索】とやると、一呼吸おいて“◎×△”に関するホームページのタイトルをリストアップした一覧が出てきます。その中から目的のホームページを選びます。 インターネットにはそれこそ膨大なホームページがありますが、ホームページを見るパソコンの中にも相当のファイルがあります。パソコンでの作業はファイルを開くことから始まるので、その前に目的のファイルを探さねばなりませんが、よく開くであろうファイルはオープン画面に道しるべ(ショートカット)が貼り付いていますので、それをクリックすれば目的のファイルが開きます。あるいは目録(メニュー)を開いてその名から探していくことになります。それでも見つけられなければ、ファイルの検索ってのをやらねばなりません。以前に作成した文書のファイルは何処に保存したっけ?… となると、ファイル検索のお世話になります。 私のパソコンには、当社自作の名簿ソフトの道しるべを目録に登録してありますので、これをクリックすれば開きます。どなたかの連絡先を調べようと開いたとします。氏名で目的の方を検索します。ところがこれがやっかいなんですよ。 漢字で検索するとしましょう。同じ字でも通常使う字のほかに違字体がありますので、注意がいります。たとえば、「斉藤」さんの斉の字。斎、齋、齊、齎、どの字でしたか… 字が違うと検索してくれません。ですから平仮名で「さいとう」を探します。「あべ」さんも安部、阿部、安倍、阿辺…。ところが「すが」さんを探したら見つかりません。「管(かん)」さんでした。「かわの」さんも「河野(こうの)」さんでした。こんなお名前は漢字でないと見つかりません。漢字で探すか、平仮名で探すか、迷います。 事程左様に、私たちの文化は漢字を苦労しながらもとても楽しんでいます。同音異字、同字異音。漢字を作った文化圏では一字一音ですから、こちらのような苦労はないかもしれないけど、きっと別の苦労があるのでしょうねぇ。 名簿ソフトにはちょっとした工夫をいれました。探す名前を入力する欄はひとつだけにしました。ここに入力した名前が平仮名だけなら氏名の[ふりがな]を検索するようにしました。リストアップはふりがな順(五十音順)。そうでなければ漢字の[氏名]を探して漢字順にリストアップ。あるお客様の会員名簿用には数字だけだと会員番号を探し会員番号順にリストアップしています。 会社名は「株式会社」とか「○○法人」とか頭につきます。検索するときに会社だの法人だの入れないと見つからないのでは使い勝手が悪い。そこで会社名の場合は、探す名前の欄に入力した[社名]が社名の一部分にでもあれば見つけたとしました。“部分一致検索”という手法です。[山下ソフト]と入力すれば「有限会社山下ソフトウェア工作所」が見つかります。 ウィンドウズのファイル検索は部分一致です。保存した時のファイル名を少しでも思い出せたら探し出せそうです。 「資料をメールでお送りしますのでアドレスをお願いします」と電話の向こうのお客様。「ネットで『山下ソフト』で検索してください。当社のホームページが見つかりますので、そこのメールコーナーからメールしてください」とお答えしています。本当に見つかるか? 検索するとリストアップされた一覧の先頭に当社が出てきます。グーグルやヤフーなどのネット検索サービスは、まずは名簿ソフトの氏名のように先頭から一致するタイトルのホームページを、次に部分一致のホームページを探してきました。“山下ソフトなんとか”というホームページが他に無いからでしょう。 他に当社を紹介してくださるホームページもリストアップされます。それから、どこぞの山下さんがメンバーのソフトボールチーム、どこぞの山下さんのソフトクリームのお店、などなどリストアップされています。どうやら検索サービスではいろいろと工夫をなさっているようです。入力した山下ソフトを“山下”と“ソフト”に分解して、それぞれが部分一致するホームページをもリストアップします。リストアップの順番は?? よく分かりません。 「◎×△で検索!」とCMしているページはすぐに必ず見つかり、リストの先頭に出てきます。そうなるように検索サービスの会社と契約しているからです。もちろん有料。当社は契約していませんので先頭はたまたまです。 あら、見つからない! 試しに平仮名で「やましたそふと」と検索したら見つかりませんでした。そういや当社のホームページは社名のふりがな(平仮名)を載せていません。無いものは見つからないか…
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