メモ帳 手書きとの違いは、ワープロでは何度でも推敲(すいこう)ができます。学生の頃、レポートを書くのに、何枚ものカードを用意しました。書きたいこと、書くべきことを課題・項目ごとに1枚のカードにメモして、それを並べてながめて、カードの順番を入替えながら構成を考える。つまり推敲。そして白紙の紙に一気に文章を書く、なんてことをやるようにと先輩に教わりましたが… パソコンで文章を作成するには、まず文字入力。原稿を見ながらでも考えながらでもキーボード入力です。かつては自己流でしたが、ゲーム感覚のトレーニングソフトでブラインド・タッチの特訓をしました。 次はカナ漢字変換。ねらった字が出てこなかったり、同音でどの字が正しいのかわからない、なんてことのためにパソコンに広辞苑のソフトを入れて迷った時は調べています。 そして推敲。コピペ(コピーアンドペースト)の出番ですね。1文字でもコピペできますから、手書きのカード時代とは比べようがありません。これがなければ本も説明書も注意報も書けません。 いよいよ文章ができたら、文書の体裁を整えます。用紙のサイズや向きを決め、文字を大きくしたり、行のあたまを揃えたり、フォントを選んだり、罫線を入れたり、時には写真や図を貼ったりと。いろいろできますねぇ。そして印刷して出来上がり。あっと、まだ校正しなければ。 一番目の文字入力はハードウェアの課題。パソコンのメールをやらなかった年配の方が、スマホにしたらメールをやるようになったという話を聞きました。入力装置次第なんですね。 二番目のカナ漢字変換はOS用のソフトで、日本語版のウィンドウズにはあらかじめ入っています。市販のカナ漢字変換ソフトもあります。 三番目のコピペはウィンドウズの機能です。私が触れたもっとも古いウィンドウズ3.1にもありました。 四番目の文書の体裁を整えるのがワープロ・ソフトですね。当社では定番のワード(Word)は使っていません。当社のソフトの説明書を仕上げるには、編集用ソフトを使っています。ワードでは思うように編集できないうえに余計な編集をかってにやるからです。かつてワードで説明書を作っている社員がストライキを起こしかねませんでした。 相手にメッセージを伝える時に、文章でいいのか、文書に仕上げなければならないのかが、ワープロを使うかどうかの境目です。文書に仕上げる必要が無いなら我儘なワードを使う必要はありません。 それでは、文章を書くまでならどのソフトが良いか、それはメモ帳です。入力した文字列を記録するだけのシンプルなソフトです。もちろんカナ漢字変換や推敲は出来ます。 メールの本文やツイートの文章もいったんメモ帳で書いて推敲してからメールやツイッターにコピペしています。なぜなら入力欄が狭く字が小さいからです。メモ帳は文字のサイズを設定できますから大きな固定幅の文字で書いています。 メモ帳の文章を○○と名付けて保存すると ○○.txt というファイルが出来ます。中身は文章の各文字のコードだけです。ワードの文書ファイルは各文字のコードのほか、文書のサイズやら各文字のサイズやフォントやら罫線やら文書に仕上げるための情報も記録しています。ですからメモ帳の何百倍ものサイズになります。 そうそう、ワードで文書に整えて文書ファイルにして相手に渡したら、相手のワードではページ送りがあわなかったり、開けないなんてこともあります。ワードの設定やバージョンが違うからです。ですから印刷イメージのPDFファイルにして渡しましょう。文書の体裁を整えるだけでしたら、無料や廉価のワープロソフトがありますので、それを活用しましょう。 メモ帳はウィンドウズのアクセサリの中にあるのですが、私はデスクトップに貼り付けて、すぐに使えるようにしています。重宝ですよ。 おっつけウィンドウズ・ナインが出てきます。ワンタッチでパッとメモ帳が開くようになっているかな?
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