炬燵でパソコン はじめて自分用のパソコンを買ったときは、まだノート型などありませんでした。今時のパソコンなら5台分ぐらいの値段で、自分への投資と割切って、家族には涙をぬぐってもらいました。買ったのはラップトップ型、今のノート型より二周りも大きくて重く、画面は白黒です。インターネットはおろか、ウィンドウスもありません。DOS画面で、別売りのモデムを購入してパソコン通信です。 表計算とワープロを活用していました。子供がやらせろと迫るので、算数の問題を解いたら使えるようにプログラムして遊んでいました。ノート型より大きいとはいえ、ラップトップ型はコンパクトです。専用のラックなど要りません。机の上に置いて楽しんでいました。そうそう、パソコン通信をやるのに電話線を分岐して引っ張ってくるのに四苦八苦したかな… 広くない我が家で気軽にパソコンを使えるラップトップ型は素敵でした。 外出の時に持運び? 重くてイヤです。会社へ持っていったことはありません。電車の中で使おうと思えば使えないことはないのですが、そんなことは伊達や酔狂じゃなきゃやりませんよ、ゆったり座れる新幹線のグリーン車でも。 あるお客様がノート型を購入して仕事場で使っていました。最近肩が凝るなどとおっしゃっていました。あるとき職場を訪れたのですが、どちらかといえば大柄なお客様がとっても妙に縮こまって、覆いかぶさるようにノート型にむかっておられました。これじゃ肩が凝るわけだ、無理な姿勢で扱いづらいパソコンと格闘しているのだから。そこで提案。外付けキーボードを買ってきましょう、それをノート型につないで、画面とキーボードを離して、身体にあった配置で使いましょう。あ、外付けマウスもです。ノート型を持って外出するときは、配線をはずすのがちょっと面倒ですが。え? 持っていかない。だったら、なおのこと画面とキーボード・マウスは身体と視力にあうように配置しましょう。ノート型の最大の欠点は画面とキーボードの距離が自由にならないことです。 これもかつての話、どんなパソコンを購入すべきかとの相談。何に使うのかと問えば、仕事の文書作成をすべてパソコンでやるとのお話。では、画面とキーボードの配置が自由になるデスクトップ型にしなさいとアドバイス。「仕事場のほか自宅に持ち帰って仕事するから、自宅のパソコンは」とも問われ、同じくデスクトップ型と回答しました。ところが自宅用に購入したのはノート型。「何で」と問うと、寒いからとのお答え。「自宅では部屋ごと暖房なんてできないのよ。ノート型なら炬燵に入りながらできるじゃない? 信州はとっても寒いのよ」 寒くてラップトップ型を寝床に持ち込んで使っていたことを思い出しました。寝っころがって使うパソコンは、それはまたそれで気分いいものです。パソコン通信をするのに寝床まで電話線を引っ張ってくるのが大変でしたけど。 パソコンを使うのに部屋暖房が要るなら、ノート型にして暖房費が少ない炬燵でやるのも手です。なんなら、湯タンポで暖かくした寝床でやるのも手ですねぇ。そこまでしてパソコンで何をやるのかって? メールやツィッターをチェックしたり、気になるネットのページをあちこち見て、ネット・テレビも見ていたい。文書を作ったり、プログラムを書いたりしない? それならスマート・フォンにしましょう。ノート型よりもっともっと小型で手軽。電話線を引っ張ってくる手間もなし。寝床でスマート・フォン、何を見ているのかな??? 東京電力も、日本国政府も冬の節電を訴えています。部屋暖房がいるパソコンは仕事場だけにして、自宅では炬燵でノート型か、湯タンポでスマート・フォン。節電になりますよ、きっと。だから、原子力発電所は要らない。
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