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ケ・セラ・セラ ８インチ・フロッピーに表計算シートを記録して、インパクト・プリンタで印刷、一緒にのぞきこんでいた会社トップに渡して任務終了。予算内におさめているのでばっちりです。「何日もかかっていたが、一晩で済んだ」とトップからのありがたいお言葉でした。シートは縦に社員、横に評価や金額という表で、関数を使って縦の合計を求め、各社員に配分する式をしこみ、その結果に予算を乗じて・・・てな具合でした。まだパソコンという言葉も定着していない頃のことです。 請求書のソフトを作るのにも、表計算ソフトを使いました。理由は罫線が引けるからです。え？ ワープロ・ソフトだって綺麗な罫線がひけるじゃないかって？ いえいえ、ワープロの罫線はとても引き難かったのです。それに１枚の請求書を印刷するだけしか能がありませんよ。請求書ソフトは、発行を記録し、入金とつきあわせ、年次の集計をするというものです。ま、ちょっとしたデータベースですね。関数だけではいけません、少しばかりはプログラムが書けなければ。 そのプログラムを作りこむ機能を、この表計算ソフトでは「マクロ」と呼んでいました。キーボード操作に対応した命令語を、操作の手順どおりに羅列するので、とても簡易でしたね。キー操作の自動化です。マクロ命令は邪魔にならないように空いているセルに書いていました。プログラム言語と呼べるものではありませんが、関数と組合わせれば、けっこうな処理ができました。 マイクロソフトのウィンドウズの登場とともに、表計算ソフトもマイクロソフトのそれが他社のを駆逐してしまい、かの表計算ソフトも姿を消してしまいました。残念です。そのうえマイクロソフトのそれにはマクロ機能が無いのです。え、ある？ それはマクロといってますが、ビジュアル・ベーシックという本格的なプログラム言語です。表とは別の画面が開き、定義やら命令をアルファベットで１文字１文字、文法に従って書かねばならず、とてもマクロと呼べるものではありません。似せマクロ！？ それが証拠に、同じマイクロソフトの別のソフトにはマクロとモジュールと二つ用意されています。マクロは対話方式で操作の指示を選んで並べていく簡易なもの。モジュールが本格言語のビジュアル・ベーシック。 さて、この表計算ソフトの似せマクロでプログラムを組んだ時の苦労話。一つ目、表計算で使う関数とマクロで使う関数が、同じ機能でも名前が違う。したがってこちらの頭脳の記憶領域は二倍必要とする。私の記憶領域はそんなにでかくない。次、マクロからセルの書式をどうやって指定するのか、グラフの形をどう指定するのか、などなどなど、さっぱりわからない。ヘルプをみても全然つかめない。その次、・・・以下省略。 どうにもこの表計算ソフトの構造は体系化されていないんですね。解説本を買ってきたものの、期待した体系の説明は無し。テクニカル・ライター（著者）も体系がつかめないのでしょう。おそらくきっと、ツギハギ・ツギハギ、イキアタリ・バッタリという開発の所為か、買収した会社のソフトをつなぎあわせたデッチあげ製造の所為でしょうね。同じマイクロソフトの別のソフトは、ヘルプだけで体系が見て取れるんです。こちらは専門性が高いだけにツギハギできないんでしょう。 ともあれ、表計算は似せマクロなぞ使わなくても、ものすごい能力を発揮します。それは活用しましょう。百人程度の勤務評価など一晩で済みます。 労使の労の皆さん、マイクロソフトも就活に必要とコマーシャルしています。おおいに活用して、あなたしか出来ない表を作りましょう。しかも、それが無いと組織がスムーズに動かなくなればしめたもの、異動なんてそうはできません。たとえあなたが派遣というとても弱い立場でも、簡単には切れませんよ。 もちろん、マクロを仕込んで自動化して誰でも使えるようにするなんてもってのほか。説明書もいけません。あなただけのものにしなくては。え？ 心配ない。仕事に追われていて、表をつくるだけで精一杯？ ソフトのプロじゃないんだから、余計なことはしてられない。そうですよね。 そうそう、マイクロソフトの表計算ソフトを購入しなくても、互換性のあるソフトがとても安く、ものによってはタダ同然で売っています。似せマクロ機能は付いていませんが、十分ですね。どうせ使わないのだから。インターネットからダウンロードできます、おおいに活用しましょう。 エクセラ〜せら〜♪
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