機械オンチ 「0」はどちらも一番下にありますから、電話は1〜9・0、電卓は0〜9という並びになりますね。ちなみに電卓のボタン配置もパソコンと同じです。どうしてこんな規格になったのか? それぞれの機械の生立ちによるのでしょう。今や電話機も電卓も手のひらにのる同じような機械になりましたが、規格が統一されることはあるのでしょうか? 会計関係の方々の電卓をたたくその速さ、正確さは目を見張ります。電卓の技能や能力の検定試験があるぐらいです。では、電話が電卓にあわせるのか? 電話機はダイヤル式の時代から1〜9と並んで最後が0です。電話も電卓も日本だけか思いきや世界中で同じ事情。グローバル・ダブル・スタンダード?? ボタンやキーを見ずに打つことをブラインド・タッチと言っています。どこを見ているかって? 原稿か画面です、目をつぶっているわけではありません。私ははっきり言ってブラインド・タッチが下手です。 この業界に入った四半世紀以上前は、プログラマはプログラムを専用の原稿用紙に書いました。それをパンチャーが機械に打ち込んで紙カードにし、オペレータがその紙カードをコンピュータに読込ませていました。ですからプログラマはプログラムを考えるだけでキーボード入力などはやりません。やらざるをえないときは自己流です。指一本でキーをポンポンと打つ達人のプログラマもいました。そう、ブラインド・タッチなるキー操作はパンチャーの華麗な職人技なのでした。それがコンピュータが発達して、プログラマは原稿用紙ではなくオンライン端末機のキーをたたくはめになり、パンチャーさんたちは廃業のうきめにあってしまいました。 私といえば、パソコンのワープロ・ソフトで文書を作るようになっても自己流を通していました。オジサン向けのパソコンの解説本で「まずブラインド・タッチを覚えよ」と勧めていましたが無視。が、ブラインド・タッチを習ってきた社員たちより遅いのではカッコ悪くなり、ついにブラインド・タッチの練習ソフト(ゲーム)を買い、練習しました。おかげで盤面をそう見ないで入力できるようになってきました。なお、できるようになってきたのはアルファベット入力です。日本語の入力はローマ字でするので、カナ文字入力は覚えません。 キーボードの文字の配置はタイプライターと同じで、英文をうちやすいように決められたました。ローマ字での日本文と英文とでは使うキーの頻度が違いますから、ローマ字入力用のキーボードを開発せよ、という声もあります。確かに頷けもするのですが、プログラマは英文もどきのプログラム言語を扱っていますから、私としては今の配置でいいのです。学校でカナ文字入力を習ってきた社員にもアルファベット入力を練習させました、練習ソフト(ゲーム)で。 ブラインド・タッチは左右両手の指がそれぞれどのキーを打つか決められています。ところが、過日、怪我をして左腕をぴたりと固定されてしまいました。こうなるとブラインド・タッチはダメ。右手だけで入力しようにも、左手の指が担当するキーを右手は覚えていません。盤面を見てキーの位置を確認しながら入力です。スピードは数十倍も遅くなりました。カタカタカタカタ・・・と快適な音をたてて入力する社員が羨ましかったのですが、右手だけで仕事できるならヨシです。 右手だけで入力できるキーボードはないのでしょうか? 探してみようと思いましたが、怪我はそのうち治るからとあきらめました。障害のために片手の人もいるのだから、片手用もあるとは思うのですが・・・ たくさんは売れないでしょうしねぇ・・・ それに、それはそれで練習しないと快適な入力はできないでしょうしねぇ・・・ そういえば携帯電話は片手で入力していました。電話番号もメールも。電話番号を間違えたのは、ブラインド・タッチふうにやってみたからですね。メールを打つときも、盤面を見ながら打っています。ブラインド・タッチになりません。練習すればいいのですが・・・。特にアルファベットはめったに入力しませんから文字を探すのが大変です。いつぞや、娘のメールアドレスを聞きながらポツン・ポツンと打っていたら「父ちゃんて、以外に機械オンチね!」と笑われてしまいました。パソコンという厄介な機械を相手に仕事しているのに・・・
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