レシート 最近は商店のレジも普及しきっていて、レシートは必ずもらえます。レシートをすべてデータとしてパソコンに記録している主婦の話を聞いたことがあります。もちろん家計簿になりますから、今月は赤字だからお父さんのお小遣いはこれだけとか、ありがたくない情報も出てきましょう。それよりも消費動向が把握できるというのです。 たとえば、「そろそろ醤油がなくなるな」というのがわかるのです。何年もデータを蓄積していけば、醤油はだいたい何日おきに購入しているかが情報として把握できますから、次は△月△日ころという計算ができるのです。もちろん醤油に限りません。塩、砂糖、お茶、洗剤、トイレットペーパー・・・(季節もののアイスクリームや蚊取り線香の計算はちょっと一工夫がいりますね)。すると、そろそろ購入したほうがいい品物リストが出てきます。このリストと特売のチラシと睨めっこしてから買物に出かけていると想像します。 さらにこの方は、家の掃除の記録もつけていて、そろそろトイレだ、玄関だと判断材料にしているともいっていました。まめな方ですね、データの入力が。 クレジットカードの不正使用犯罪が問題になっています。カードを使用する際や、ちょっとした隙にカードのデータをコピーして(いわゆるスキミング)、偽カードを作って勝手に使用するという手口です。不正使用に気付くのは、大金が口座から引き落とされてからです。「カードの使用明細が送られてくるから、必ず細かくチェックしなさい」と識者は言います。でもね、現金を持ち歩く手間が省け、手持ち不足の心配がないからカードは便利なはず。そんなチェックする暇というかゆとりの時間があります? だったら現金のほうが不便なりに安全ですよね。 さらに、USAのコンピュータ屋さんが大量にデータを漏らしてしまいました。大量にがポイント。昔、掏摸(スリ)の名人はすった財布からいくらか抜きとって元のポケットに気付かれないように戻したとか。すられたほうは、後で財布を開いたとき「ん、お金が少ない。何に使ったかな?」てなぐあいで盗まれたとは気付かなかったといいます。 ならば、大量の偽カードをつくって少額ずつ使用すれば、気付かれません(少なくとも気付かれにくい)。手間隙はかかりますが、より安全です。ネット販売(*1)なら偽カードを作らなくても番号と氏名と使用期限を入力するだけとか。プログラムをチョイとかけばいけそうですね、これは。 対してクレジット会社は、「使い方がいつもと違う」をチェックする対策をとるとか。いわゆる高度なセキュリティー(*2)だそうです。たとえば、「東京の人が名古屋でJRのチケットを買うのはおかしい」とか「いつもは1度に○○円くらい使うのに、◇◇円はおかしい」とか。そう、さっきの主婦のレシート記録と同じです。自分の分を自分でやるならいいですけど、よそ様がこちらのデータをあれこれかきまわす、なんて我慢できます? どうもイヤですよね、自分で気軽にデータを確認できるとか削除できるならいいですけど。 そもそもクレジット会社は日付とお店と金額だけ把握すればすむのに、商品も記録しているんですね。買った物はお店からレシートをもらうのだから、使った側でクレジット会社の請求書と照らし合わせれば不正使用はわかるはず。さきほどの主婦のようにパソコンに記録していればすぐわかるのに。レシートを無くしてもお店に控えはあるのだから、問い合わせれば確認が取れるはず。お店にとって手間隙かかる面倒なところをクレジット会社が代行しているのでしょうか? 便利な分だけ物騒ですね。 ユビキタス(*3)とやらも、似てるんだよなあ、クレジットのセキュリティーと・・・。
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