工作所発
うぃんど〜ず注意報 第16報
2000.8.1
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世界的に


 6年ほど前、私の愚息がオーストラリアへ2週間の短期留学に出かけるときに、私への連絡先としてEメールアドレスをメモして渡しました。インターネットが流行りはじめたころでしたが、期待したオーストラリアからのEメールは来ませんでした。

 先日、友人にEメールを出したところ、アフリカのジンバブエという国へ赴いていて、そこから返事のEメールが届きました。感激しますね、行ったことも見たことも無い国から、いとも簡単にメールが届くなんて。でも返事にはEメールに写真などを添付するな(*1)、とあります。『というのも、こちらは回線の速度が遅く、添付の容量が大きいと読み込む時間がとてもかかってしまい、このあいだは20分もかかりました。また、時々停電があるので、受信中に切れたりして、パソコンにも支障をきたす恐れがあるので、ぜひテキストでお願いします。』

 このたび、当社の女性社員の娘さんがアメリカ合衆国へ留学することになりました。彼女も娘さんとEメールで連絡をとりたいのですが、パソコンをどうするかが悩みです。そこで、やはり娘さんがアメリカに留学している先達に聞いてみました。留学先の学校にはインターネットの設備があって使い放題(に近い)だそうです。そういえば、娘さんがメールで送ってきた写真を自慢げに見せてくれたこともありました。ジンバブエとは大違いです。
 ところが、父娘はローマ字でメール交換していたのです。アメリカの学校のパソコンは英語用だからです。ジンバブエが日本語なのは、友人が日本語用パソコンを持って行ったからです。

 今度は国内の話です。あるお客様から届くメールの時刻がおかしいのです。朝10時に出したとしましょう。1時間後の11時に当社はメールを読みました。ところが発信時刻は19時なのです。お客様のパソコンの時計(*2)がずれているのだろうと思い、伺ったときにチェックすることにしました。ところが、伺ってみると時計はあっているのです。が、時計の画面(*3)をよく見たら「タイムゾーン」というところがグリニッジ標準時≠ノなっていました。このパソコンはグリニッジ(イギリス)の時刻を指していたのです。
 どこの国や地域の時間帯にするかを設定するのが、「タイムゾーン」なのです。Eメールは発信するパソコンの「タイムゾーン」を見て、発信時刻をグリニッジ標準時に変換して送信します。受け取ったパソコンはそのパソコンの「タイムゾーン」を見て、発信時刻をグリニッジ標準時からその国や地域の時刻に変換します。
 ですから、イギリスの10時に発信したメールは、9時間すすんでいる日本のパソコンでは19時になってしまったのです。タイムゾーンを東京、大阪、札幌≠ノ設定して解決しました。

 もう一つ。ずいぶん前になりますが、マイクロソフト社のエクセルという表計算ソフトで「金額が全部ドイツ・マルクになちゃう。エクセルののどこを探しても、金額を設定するところが見つからない。」と友人からお助けファックスが来ました。「ウィンドウズの地域の設定(*4)がドイツ語≠ノなっていないか、なっていたら日本語≠ノせよ」と連絡しました。おっつけ感謝のファックスが届いたのは言うまでもありません。
 エクセルというソフトに限りませんが、ウィンドウズの設定に基づいて動作するソフトがたくさんあります。
 このようにインターネットは世界的で、パソコンはそれに対応した機械なのです。ウィンドウズも「世界的に」対応しています。そして日本語対応ソフトといえども「世界的に」なのです。

 パソコンを買ってくるとすでにウィンドウズが組込まれています。地域の設定は日本語≠ナ、タイムゾーンも東京、大阪、札幌≠ノなっています。ついうっかり変更しないよう気をつけてください。

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