いのしし年 数値ですから計算できます。ある日から何日後は何年何月何日だとか。え? そんな計算はめったにやらない… そうですよね。でも日付順に並べ替えることはあるでしょう。通算日数で並べるならちゃんと並びます。 なんだそんなことのためなのか、なんですが、日付の表現は様々ですよね。世界中の多様な文化を勘案して、同じ通算日でも 2019/01/23 1/23/2019 23-Jan-19 とも表現できます。エクセルのセルの書式設定で指定してみてください。いろいろな表現になります。和の文化も勘案して、 H31.1.23 と和暦にもなります。S41.1.23 T10.1.23 と元号が混在しようとも、通算日数で並べ替えるなら、アルファベット順ではなく、旧い順に明治、大正、昭和、平成の順に並びます。 和暦で使う元号の最初は飛鳥時代の大化(654年)、お隣の文明先進国の中国をまねたのでしょう。奈良時代の大宝(701年)からは平成まで1300年間も途切れることなく続けています。その数240あまり。権力の座にある天皇が代がわりしたとき、これからは新しい時代だということで改元したのでしょう。天皇の代より多いですね。 一世一元としたのは明治(1868年)からで、その前の代の天皇(孝明)は一人で、嘉永、安政、万延、文久、元治、慶応と6回も改元しています。地震、疫病、飢饉など災厄を鎮めるためでしょう。それよりなにより権力の座にある者が一番怖れる災厄は、その座を追い墜とされる事態です。その最悪の災厄を逃れようと、先に改元して新しい時代だからとやったそうです。明治の前の代は幕末の動乱でしたからねぇ。 でも、そうころころ代わっては人の年齢を数えるのもままならないので、十干と十二支を並べた干支も使っていました。2019年は己亥の歳。機械的な60年周期。権力の座に誰が居ようが変わりません。和の伝統で、平成三十一己亥歳睦月二十三日なんて表現もありです。 しかし残念なことに、エクセルもアクセスも通算日を和の伝統的な表現にする設定はありません。せいぜい 平成31年1月23日。その程度でも設定できる機能を持たせたのは、和暦を使うこの国のお役所に忖度したからでしょう。ですので明治、大正、昭和、平成だけです。慶応より前は表現してくれません。明治も33年からです。和の文化を勘案したわけではないのですねぇ。古文書のデータなんて無理です。 ころころではなくても、いつかは代わるのが元号。それを使うのがわが国のお役所。次の改元の準備なのか、マイクロソフト社はアクセスの更新プログラムを提供しました。これを入れると、アクセスを使う当社のソフトで日付を入力しようとしたとたん、突然ソフトが終了しちゃうんです。お客様から業務ができないとの問い合わせがしきり。マイクロソフト社の不具合です。 ようやく見つけたマイクロソフト社の案内には、問題の更新プログラムを使用者自身で削除せよとあります。マイクロソフトが推奨するから自動更新にしていたら、いつのまにかに不具合… それをこちらで削除しろなんて、あんまりです。 そのあとエクセルでも同様の事態が…。その直後にまたアクセスで…。これからも起きるのかもね…。4月末からの10連休中も、更新の対策でてんやわんやかなぁ、わが業界は…。セキュリティ対策のためのウィルス・チェック・ソフトは更新を阻止できなかったしなぁ…
|