発つ鳥、跡をごちゃごちゃ? これまでプラスチックを使っていたのは、プラスチックのほうが仕入価格が安いからでしょう。コスパがいい、利益率があがる、経営効率がよくなる、経済的だから… そう、生産性がいい。なのに、生産性に目をつぶった珈琲屋さんの狙いは? 腐らないのがウリのプラスチックはおいそれとは捨てられません。そうとうな高熱をかけて処理しないと生き物に影響しない物質に分解できないんですね。かなりの費用がかかります。廃棄物処理は自治体がやっていますから、住民の税金で賄っています。仮に珈琲屋さんが賄うとなると、珈琲の価格に上乗せでしょうから購入する私たちの負担です。私たちにとっての生産性は? 原子力発電所の放射性廃棄物は、もっと大変。高熱だろうが、濾過だろが、分解しようが、生き物に影響する放射性は無くなりません。漏れ出ないように密閉して、地中深く埋めておくしかありません、何万年も。で、生産性は? その点、私どもの扱うプログラムだのデータだのは、単なる電子的な記憶ですから、さらっと跡かたもなく消えます。あっさりしたものです。生産性は関係なし。記憶の容れ物になるハード・ディスクやメモリーには、何度でも記憶を入れ替えることができます。 パソコンでも、スマホでも、アプリをインストールするということは、パソコンなりスマホなりに新たな記憶を蓄えることです。インターネットでダウンロードしたり、CDやDVDから入手します。アプリの料金は、買取りであったり、月額の使用料であったり、いろいろありますねぇ。 先日、新しいパソコンを使い始めました。次々とアプリをインストールしていったのですが、あるアプリで誤って古いバージョンをインストールしてしまい、これをアンインストールして新しいバージョンをインストールしなおしました。ところが、古いバージョンの残り滓があって、何かとパソコンの操作の邪魔なんです。古いバージョンのアプリはアンインストールしても、さらっと跡かたもなく消えてはいないのです。 アプリのインストールは、アプリのプログラムやデータをパソコンに記憶させるだけではありません。パソコンを取り仕切っているウィンドウズに仁義を切っています。ウィンドウズというものはパソコンを使えるようにするためのソフトですから、どんなアプリがインストールされているのか、アプリが切った仁義を登録簿につけています。販売ライセンスのコードやら、セキュリティやら、何だかんだと、実にこまごまと。 アンインストールすれば、そのアプリのプログラムは消えます、たぶん。そういうものでしょう。しかし、ウィンドウズの記録簿につけた事項が消えていない場合があるのです。これが邪魔をする残り滓。そして、この滓がどこにあるのか、探すのがとても大変で消せないのです。 アンインストールされるアプリにしてみれば、おのれが消えたあとのパソコンがどうなっても関係ありません。丁寧にアンインストールするために開発費をかけていられません。そんなことしていたら、アプリの生産性が… てなわけで、パソコンのハードディスクを初期化して、ウィンドウズをインストールしなおし、アプリを間違えないようにひとつひとつインストールしなおしました。こちらの生産性は…
|