工作所発
うぃんど〜ず注意報 第2報
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年2桁入力問題
 

 パソコンのソフトウェアの日付の記録はを通算日方式なので、「2000年になっても問題は無い!」と思っていたら、問題がおきるのです。
 それは、年を入力するときに「1999年」なら「99」と上2桁をサボる習慣がありますが、この習慣に対するソフトウェアの対応がしっかりしていないのです。

 いよいよ2000年を迎えパソコンの内部時計が2000年になったとしましょう。まずは、当社が直面しているMicrosoftのAccessというソフトウェアのバージョン2.0ではいったいどうなるでしょう。
 日付の入力欄に00/01/02≠ニ入力すると1900/01/02≠ノなってしまいます。
 2000/01/02≠ニ年を4桁入れれば問題ありません。あるいはh12/01/02≠ニ和暦で入力しても問題ありません。
 問題なのは年の部分を2桁しか入力しない場合です。2桁を補う上2桁はいつも19≠ネのです。(どこかにプロパティでもあってあるいはiniファイルなどで20≠ニ設定を変えられないものか探しましたが、見つかりませんでした。)このソフトウェアは1995年春の発売にもかかわらず、5年後の対策をとっていないのです。なんということでしょう。私は2000年になれば、当然内部時計の年の上2桁を補ってくれるものと勝手に信じていただけに、とてもショックなのです。
 では、次のバージョンAccess95をとばしてその次のAccess97はどうでしょう。00/01/02≠ニ入力すると2000/01/02≠ニなります。では内部時計が1999年の今やってみると、なんと
2000/01/02≠ノなります。ヘルプをみたら「00〜29は2000年代、30〜99は1900年代」という設定なっています。
 これなら2000年になっても大丈夫です。が、「2030年問題」を起こします。2000年問題を30年先送りしただけです。まあ、それまでこのメーカーは存続していないだろうという開き直りかもしれません。
 Access2.0を使っている方はAccess97に買い換えれば、とりあえず年2桁問題は無くなるでしょう。しかし2.0から素直に97に変換してくれませんので、別の厄介な問題が出てきかねません。
 ところで、昨年、Windows98が出ました。コントロールパネルで西暦年2桁の入力の設定ができるようになっています。たとえば年2桁は1930〜2029年の間とみなすというように。これならもう問題はないでしょう、ユーザーが設定できるのだから。でもAccess97はWindows98に対応していないので、この設定は効きません。
 となると、年を4桁入力するように癖をつけるのが手でしょう。あるいはWindows98に対応したAccessの販売を待ちましょう。ただし、これが旧バージョンを素直に変換してくれるとしてですが。
 それでも、Windows98とAccessの購入費やセットアップの経費を考えると二の足を踏んでしまいます。Accessのメーカーの深謀遠慮なのでしょうが....

 
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