今春(令和3年)3月末、地元で26年続けてきた小さな学習塾を閉じました。20代からやってきた仕事ですから、通算すると40年以上子供たちと一緒の時間を過ごしてきたことになります。
 地元で教えた最初の中学生も40代になり、そのうちの何人かは同じ集落内に住んでいます。イチゴと米を栽培する専業農家の大黒柱であるM君、地元企業の中間管理職として働くT君やO君、みんな自治消防団員を務め上げ、高齢化する地域の中で貴重な担い手として奮闘しています。10代半ばで触れ合った彼(女)らが、10〜20年後の今、社会の中にしっかり足をつけて歩んでいる姿を見ると、もちろん私も励まされます。そして自分のやってきた仕事にささやかながら誇りを持ちます。

 かなえ塾